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設計図の一例(3)

2階 平面図

1階 平面図
これに近い設計図がありました。
1階の一部が切欠けた形の建屋
その部分に引込開閉器盤を設置して
各階へ配線する意図です。
一見、図面は簡単な配線図ですが
この図面、とっても拾い出しが難しいです。
どこが~?という声が聞こえますね。

立面図
とりあえず立面図を書いてみました。
(加筆)
まず、1階天井(軒下)が2重天井仕上げ
であるか確認してください。
2重天井であれば、
盤を防滴扉・上部配線ダクトに
仕様変更して
メーカー見積書を手配してください。
あとは
2,3階PS内の配線保護と各所の貫通処理を
検討すればOKです。
意匠設計の変更が可能な案件であれば、
この部分が2重天井であることを前提で
積算した旨を伝えればよいかと思います。
下の図面は軒下が直天井であり、
設計変更ができない場合の「施工案」です。
(ここでは空調衛生等の取り合いは考慮しません)

施工案
地中配管はそのまま盤に立上げるとして
2次側は盤の側面にボックスを取り付けて
天井面まで配線するしかありません。
通信引込も兼用しているので
ケーブルラックがよいのではと思います。
1階室内へ配線するには
盤の背部外壁の貫通が必要。
2階PSへ配線するためには
直下まで配線保護する必要があります。
通信用もありますので配管工事では
かなり天井面が賑やかになることでしょう。
施工案として
図中ではワイヤリングダクトを選定しました。
理由は後工事やメンテ性を考慮、
さらに見た目がスッキリするからです。
ケーブルラックは防虫・防鳥措置で
材料数が増える事と上部に隙間ができるので
収まりに苦慮すると考えます
尚、立上げもWDでよいかもしれません。
しかし
設計の施工実現性が低いからといって
コスト増の拾い出しをしてしまうと
受注に支障が出ます
皮肉なことに
なにも考えずに積算した業者が受注します。
(後々に施工担当者が苦労しますが)
はぁ悩ましい。
いろいろな意味も含めて
もう一度言わせてください。
この図面、とっても拾い出しが難しいです。
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