設計図の一例です
住居平面図の水周り部分。
配線があると、お話の内容がぼやけるので
プロット図にしました。
お題は「防露」と「遮音」についてです。
マンションの設計図などで
・外壁面のボックス等は結露防止措置を施す事
・遮音壁のボックス等は遮音措置を施す事
などと記載されていることがありますね。
え、どこ?
という方は、
設計図冒頭の特記仕様書を
よく読んでみてください。
ちなみに
弊社は記載が無くとも拾うルールです。
実際に施工するかは
現場が決めることですが
積算段階では拾っておきます。
外壁に面するシンボルは
平面図を見ればわかりますし、
遮音壁も意匠図からわかります。
今回は
拾う人によって判断がまちまちになる
住居水周りを掘り下げていきましょう。
赤丸= 結露防止措置
青丸= 遮音措置
青角= 遮音貫通
弊社の独断ですので、
異論があるお方も
エンタメとしてお楽しみください。
◇結露防止
建築工事側でも断熱のため
外壁にウレタンフォームや断熱材を
充填します。
そのままでは仕上材が貼れないので
おそらく
木小柱、LGSなどを建てるでしょう。
断熱の空間は必要最低限の
スペースで設計するはずですから、
電気工事でボックスを取付けたら
その部分の断熱効果は
低くなってしまう可能性があります。
・既製品の防露処理ボックス
・同上の後付け部材
などを見込みましょう。
◇遮音
遮音区画は天井スラブまで壁を
構築しているはずです。
立上げ配管の端末と貫通孔、
そしてボックス周りの隙間を
遮音シートで塞ぎましょう。
尚、ユニットバスは組立式なので
部屋の中に部屋を作るイメージです。
間仕切側の配線器具は対象外と
弊社は判断します。
◇遮音貫通
遮音区画壁は
思い思いに配線を貫通せずに
極力、貫通部分をまとめましょう。
トイレはもちろんのこと、
ユニットバスの天井裏も
浴室乾燥機または換気扇があります。
貫通孔に
消音材・吸音材等を充填します。
配線の拾い出しをする際
その貫通を経由するようにしましょう。
いががでしたか?
トイレの音を聞かれるの嫌ですよね、
本人も周囲の人も気を使います。
お風呂でつい、鼻歌がでます。
環境のよい物件に住みたいなぁ。