電気工事の拾い出し|積算代行のニース
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​電灯設備図の一例です

アピール図面1.jpg




この設計図に近い図面が
実際に存在します。



マニュアル通り拾ってみました。
 
(注)付属品・支持材等は省略、
分電盤は別項目で計上済み
 
・照明器具DL1 3台
・VVF 2.0-2C ■m
・VVF 1.6-2C ■m
・VVF 1.6-3C ■m
・PF-S22 ■m  
・埋込型スイッチ3Wx1(プレート共) 2組
・アウトレットボックス(小判ヌリシロ共)2組

いかがでしょうか。

あ、言い忘れました。
先方様から
「なんでもいいから内訳書を出してね」と
すでに「指値」ありきで作成するかた、

入札などで「金額調整」に勤しんで
おられるかたは、
この先を

お読みになっても面白くないと思いますよ。

では、続けます。

このままでは
スイッチが正常に動作しないでしょう。
そして
作業員にとって3路結線はそこそこ面倒です。

この拾い出しで仕事をするということは
配線を直にジョイントして器具の開口穴から
ポイッと天井内に放り込んでしまうと
いうことでしょうか。

積算機能付CADを使うと
このまま計上するのかな?

炎上しそうなので、話題を戻します。
​端的に申し上げると

この拾い出しでは「損」をしてしまいます。



 

​実施工図面

アピール図面2.jpg





弊社はこのように拾います。​
 
・照明器具DL1 3台
・VVF 2.0-2C(天井内) ■m
・VVF 1.6-2C(天井内) ■m
・VVF 1.6-3C(天井内) ■m
・VVF 1.6-3C(配管内) ■m
・PF-S22 ■m  
・ジョイントボックス 1個
(種類は共通仕様・凡例で判断)
・埋込型スイッチ3Wx1(プレート共) 2組
・アウトレットボックス(小判ヌリシロ共)2組

ちなみに
下記で材料の仕様が変わります。

・回路の電圧や設置場所は?(接地線)
・分電盤の2次側結線費は?
・分電盤の配線立下げ方法は?
・天井の仕上は?
・天井下地の補強、開口の施工区分は?
・壁の区画種別は?

出来る限り情報を図面から読み取ります。


どんな拾い出しでも内訳書に
まとめると、
それなりに見えてしまう。
不思議です。

工事が始まるまで誰も気が付きません。
積算者は
その後の検証もしません。
寂しいですが、そんなものです。




「なんで予算オーバーするのだろう」

きょうもどこかの現場から
そのような声が聞こえてきそうです。






 

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