設計図の一例(5)

住居平面図の水周り部分、プロット図です。
「防露」と「遮音」について
マンション等の設計図で
外壁面のボックス等は結露防止措置を施す事
遮音壁のボックス等は遮音措置を施す事
などと記載されていることがありますね。
え、どこ?
という方は特記仕様書をよく読んでください。
ちなみに
弊社は記載が無くとも拾うルールです。
(加筆 令7.3~)
特記が無い場合は下記に変更しました。
結露:
樹脂製ボックスで計上します。
(補修用のウレタンフォーム等は雑材扱い)
遮音:
建築工事の遮音材を使用して
欠損部を補修する想定。(有償支給は雑材扱い)
実際に施工するかは現場が決めることですが
積算段階では拾っておきます。
拾う人によって判断がまちまちになる
住居水周りを掘り下げていきましょう。

✖
赤丸= 結露防止措置
青丸= 遮音措置
青角= 遮音貫通
(一部訂正)
弊社の独断ですので異論があるかたは
エンタメとしてお楽しみください。
<結露防止>
建築工事側でも断熱のため
外壁にウレタンフォームや断熱材を
充填します。
そのままでは仕上材が貼れないので
おそらく
木小柱やLGSなどを建てるでしょう。
断熱の空間は必要最低限の
スペースで設計するはずですから
電気工事でボックスを取付けたら
その部分が欠損してしまいます。
・既製品の防露処理ボックス
・同上の後付け部材
などを計上します。
<遮音>
遮音区画は天井スラブまで壁を
構築しているはずです。
立上げ配管の端末と貫通孔
ボックス周りの隙間を
遮音シートで塞ぎましょう。
尚、
ユニットバスは組立式なので
部屋の中に部屋を作るイメージです
間仕切側の配線器具は対象外と
弊社は判断します。
<遮音貫通>
区画壁は思い思いに配線を貫通せずに
極力、貫通部分にまとめましょう。
・消音材、吸音材等を計上
配線の拾い出しは
その貫通を経由するようにします。
いががでしたか?
トイレの音を聞かれるの嫌ですよね
本人も周囲の人も気を使います
お風呂でつい、鼻歌が出てしまうことも
環境のよい物件に住みたいなぁ。