電気工事の拾い出し その5 | 積算代行のニース
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​設計図の一例です

拾い出し5-1.jpg

住居平面図の水周り部分。

配線があると、お話の内容がぼやけるので

プロット図にしました。

お題は「防露」と「遮音」についてです。

マンションの設計図などで

・外壁面のボックス等は結露防止措置を施す事

・遮音壁のボックス等は遮音措置を施す事

などと記載されていることがありますね。

え、どこ?

という方は、

設計図冒頭の特記仕様書を

よく読んでみてください。

ちなみに

弊社は記載が無くとも拾うルールです。

実際に施工するかは

現場が決めることですが

積算段階では拾っておきます。

外壁に面するシンボルは

平面図を見ればわかりますし、

遮音壁も意匠図からわかります。

今回は

拾う人によって判断がまちまちになる

住居水周りを掘り下げていきましょう。

拾い出し5-2.jpg

赤丸= 結露防止措置

青丸= 遮音措置

青角= 遮音貫通

弊社の独断ですので、

異論があるお方も

エンタメとしてお楽しみください。

◇結露防止

建築工事側でも断熱のため

外壁にウレタンフォームや断熱材を

充填します。

そのままでは仕上材が貼れないので

おそらく

木小柱、LGSなどを建てるでしょう。

断熱の空間は必要最低限の

スペースで設計するはずですから、

電気工事でボックスを取付けたら

その部分の断熱効果は

低くなってしまう可能性があります。

 

・既製品の防露処理ボックス

・同上の後付け部材

などを見込みましょう。

◇遮音

遮音区画は天井スラブまで壁を

構築しているはずです。

立上げ配管の端末と貫通孔、

​そしてボックス周りの隙間を

遮音シートで塞ぎましょう。

 

尚、ユニットバスは組立式なので

部屋の中に部屋を作るイメージです。

間仕切側の配線器具は対象外と

弊社は判断します。

◇遮音貫通

遮音区画壁は

思い思いに配線を貫通せずに

極力、貫通部分をまとめましょう。

トイレはもちろんのこと、

ユニットバスの天井裏も

浴室乾燥機または換気扇があります。

貫通孔に

消音材・吸音材等を充填します。

配線の拾い出しをする際

その貫通を経由するようにしましょう。

いががでしたか?

トイレの音を聞かれるの嫌ですよね、

本人も周囲の人も気を使います。

お風呂でつい、鼻歌がでます。

環境のよい物件に住みたいなぁ。

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