設計図の一例(5)

住居平面図の水周り部分、プロット図です。
「防露」と「遮音」について
マンション等の設計図で
・外壁面のボックス等は結露防止措置を施す事
・遮音壁のボックス等は遮音措置を施す事
などと記載されていることがありますね。
え、どこ?
という方は「特記仕様書」を読んでください。
ちなみに
弊社は記載が無くとも拾うルールです。
(加筆)
特記が無い場合は下記に変更しました。
結露:
樹脂製ボックスで計上します。
(補修用ウレタンフォーム等は雑材扱い)
遮音:
建築工事の遮音材を支給もしくは有償支給で
欠損部を補修する想定。(雑材費)
実際に施工するかは現場が決めることですが
積算段階では計上します。
今回は
拾う人によって判断がまちまちになる
住居水周りを掘り下げていきましょう。

✖
赤丸= 結露防止措置
青丸= 遮音措置
青角= 遮音貫通
(一部訂正)
弊社の独断ですので異論がある方も
エンタメとしてお楽しみください。
<結露防止>
建築工事は断熱のため外壁に
ウレタンフォームや断熱材を充填します。
そのままでは仕上材が貼れないので
おそらく木小柱やLGSなどを建てるでしょう。
断熱の空間は必要最低限の
スペースで設計するはずですから
電気工事でボックスを取付けたら
その部分が欠損してしまいます。
・既製品の防露処理ボックス
・同上の後付け部材
などを計上します。
<遮音>
上階スラブまで壁を構築しているはずです。
壁内配管の端末と貫通孔、ボックス周りの隙間を
遮音シートで塞ぎましょう。
ユニットバスは一般的に組立式なので
「部屋の中に部屋を作る」イメージです
外側の配線器具は対象外と弊社は判断します。
<遮音貫通>
実際の施工では配線を思い思いに壁貫通させずに
まとめる事になります。
貫通部分に消音材・吸音材等を計上。
配線の拾い出しは、その貫通を経由するようにしましょう。
いががでしたか?
トイレの音を聞かれるの嫌ですね
本人も周囲の人も気を使います
お風呂でつい、鼻歌が出てしまうことも。
誰でも環境のよい物件に住みたいですよね。